04-161寿老人図 目貫 河野派 赤銅、素銅昼夜地
日本美術刀剣保存協会「保存刀装具」鑑定書付
時代:江戸 | 銘:なし |
表(縦×横):23.2mm×41.3mm | 裏(縦×横):23.5mm×33.1mm |
良く練られた赤銅地で福禄寿と鹿を守表す。ユーモラスな構図であるが、その彫はあくまで緻密。福禄寿の髭や座る老木は毛彫され、着物の模様や鹿の斑点は細かな象嵌が施されている。裏の根もしっかりしており、保存状態もとても良い。河野派は河野春明を祖とする。江戸金工柳川直春の門人で、写実的表現になる華麗な作風を専らとした。古典和歌の再現や和漢の歴史人物図などもみられる。四十歳を過ぎてから東北地方を遊歴し、仙台、会津若松、鶴岡などに滞在して作品を遺し、多くの弟子を残した。