日本刀剣保存会「正真」鑑定書付
時代:江戸 | 銘:なし | |
長さ(横):97.1mm | 幅:14.2mm | 厚さ:5.2mm |
後藤仙乗は本家七代顕乗の四男で、実兄の程乗が本家家督を相続したため分家独立した。
分家後も実子の光寿が本家十一代を継ぐなど、後藤本家とはきわめて密接な関係にあったとされる。
良く練られた赤銅に魚々子を蒔き、鶴髪童顔の図を彫り、縁を金色絵する。鶴髪童顔とは、
老人の血色のよい顔の形容を言い表した中国の故事で、
鶴のように白い髪と子供のように赤味を帯びた顔色が長寿の証であるとの話である。
色絵の剥離や魚々子の欠落も無く、保存状態は良い。