03-623鶯宿梅透鍔 無銘 赤坂 鉄地
日本美術刀剣保存協会「特別保存刀剣」鑑定書付
銘:なし | 時代:江戸 | 重量:120g |
縦:77.1mm | 横:75.9mm | 厚さ:5.6mm |
大振りで存在感のある鍔で、艶の良い良質の鉄地に梅樹とそてに宿る鶯を肉彫透かしする。花は向う梅をかたどり、鶯と花びらと蕊を毛彫する。透かしを繋ぐ枝は先を細くし、一見華奢であるが、鍔縁に突き刺さるかのようにしっかりとつないである。鍔の右と下面に空間を取り、図柄が密集しないように工夫がされている。保証書にある通り、地鉄・造り込み・図柄といずれをとっても赤坂鍔の典型を示した一枚。赤坂鍔は京透し・尾張透し鍔とともに、透し鍔の三大流派と呼ばれて人気が高く、中でも江戸生まれの赤坂鍔は、意匠の斬新さで愛好家が多い。