01-6001無銘(拵・白鞘付)刀
表 銘: | 裏 銘: | 時 代: |
刃 長:66.2㎝ | 元 幅:29.6mm | 元 重:22.7mm |
反 り:1.7㎝ | 先 幅:7.2mm | 先 重:5.5mm |
目釘穴:2個 | 鞘を払って:964g | 刀身のみ:738g |
登 録:大分県教育委員会 昭和 26年 9月 |
研ぎたての見所ある古刀です!
大分県の大名登録、手掻包清として伝わった映り立つ名刀。ぜひお手に取ってお楽しみください。
室町後期の手掻包清と伝わる古刀です。
令和3年9月に研ぎ上がりのため、非常に美しい地肌です。
焼きの低い直刃は金筋や食い違い刃など盛んに働き、良く冴えた地金には映りが立ち、地刃ともに見所の多い刀です。
バランスの良い刀身は取り回しが良く、非常に安定感があります。
棟には一箇所誉傷と思われる斬り込みがあり、戦場のお供として活躍した実戦刀であることが伺えます。
機能美として現れた地刃の働きをお楽しみいただきたい一振です。
【手掻派 包清について】
手掻派は東大寺に属し、僧兵の為に作刀した刀工集団で、東大寺転害門の門前に住していたことから、手掻(てがい)と呼称されます。
鎌倉中期正応(1288)頃の包永を祖とし、包吉、包清、包友、包利等、江戸時代まで続きます。
手掻一派の作風は、直刃出来がほとんどであり、初期の作は良く詰んだ綺麗な地金、後期は柾目が目立つ作風となります。
本作の刀工と伝わる手掻包清は室町期の応永頃に活躍した刀工とされます。
本作は手掻刃の典型である低い直刃を焼き、地金は詰んで鎬高く、刃肉が付きます。
焼きの低い刀は折れにくいと言われ、鎬が高く蛤刃と実用を重視した造り込みです。
【姿】
鎬造、庵棟、中鋒。鎬高く、反り浅い。棟に一箇所誉れ傷あり。
【地金】
良く詰んだ小板目に柾目交じり、所々肌立つ。刃縁の沸匂い深く、鎬筋に沿って映り立つ。
【刃紋】
焼きの低い直刃を焼き、僅かに湾れ交じる。金筋、砂流ししきりに働き、二重刃、食い違い刃、ほつれが見られる。
【帽子】
直ぐに小丸に返る
【茎】
生ぶ、切鑢、栗尻。錆味良。
【ハバキ】
銀着せ一重ハバキ
【拵え】
紅鞘拵、白鞘あり。
白鞘の柄一部割れ、ガタつきございます。