01-412無銘(山村正信)(白鞘)短刀
日本美術刀剣保存協会「特別保存刀剣」 鑑定書付
表 銘: | 裏 銘: | 時 代: |
刃 長:1尺1寸0分 | 元 幅:30.8mm | 元 重:5.8mm |
反 り:0寸1分5厘 | 先 幅:26.1mm | 先 重:4.7mm |
目釘穴:2個 | 鞘を払って: | 刀身のみ:258g |
登 録:山口県教育委員会 昭和 8 年 9 月 |
正信は越後国の小国城主であり二代信国を越後へ招き師事した。後に自身の銘も信国と改めたとされる。
作風は直刃湾れなどがみられ、師である信国を思わせる上作も多い。
本作は地沸が深く付き、働きに富んだ直刃を焼く、地刃ともに非常に良く冴えた美しい短刀である。
また付属の海老鞘拵は、金具は当時の姿のまま保存状態も良く、猫じゃらしも付く珍しいものです。
姿 平造の寸延び短刀。樋に線状の添え樋を掻く。研ぎで消えかかっているが、梵字に蓮台の古風な彫りあり。
地鉄 地沸が煌めくように働く冴えた地鉄。すこぶる良。
刃文 直刃。匂口良く冴え、匂足しきりに入り、足が葉に連なり、沸良く付き島刃風になる。
鋩子 小丸に深く返る。
茎 生ぶ、タナゴ腹。勝手下がり鑢。
鍔 銀四分一 石目地、蕨手図
鞘 海老鞘 金具は銀四分一(一作)、小尻は石目地、栗形は一文字。
目貫 金置き獅子の図、台は銀四分一
縁頭 いずれも銀四分一、縁は龍の片切彫り、頭は虎の高彫り。
小柄 赤銅魚々子地 龍図