01-1096若狭守源廣政 (白鞘) 刀
日本美術刀剣保存協会「特別保存刀剣」鑑定書付
表 銘:若狭守源廣政 | 裏 銘:なし | 時 代:江戸 |
刃 長:70.0cm | 元 幅:31.5mm | 元 重:6.8mm |
反 り:1.6cm | 先 幅:22.1mm | 先 重:4.3mm |
目釘穴:1個 | 鞘を払って:850g | 刀身のみ:772g |
登 録:千葉県教育委員会 昭和 54 年 11 月 |
若狭守源廣政は寛文新刀期の大阪の刀工で、大阪新刀の巨匠二代目助広の門人。山田浅右衛門による業物位列では、師匠の助広と並び、堂々の「業物」として広政大阪とその切れ味においても認められた刀工である。
師匠の助広と同様、大阪新刀の華やかな刃紋を焼いており、画一的でなく変化に富んだところが好ましい。特に差し表は、真ん中の部分で、焼き高高く大きく乱れ込迫力がある。表裏そろっていない点は、作域は違いが無いため嫌みは感じず、2度楽しめる感がある。
身幅広く、重ね厚く、鎬高く、反り姿の良い一振である。地刃共に健体で、焼きの高い濤乱刃は見応え充分。
【地肌】 板目、流れ心に、練れて、肌模様立ち、地沸つき、金味強し。
【刃紋】 濤乱刃、物打焼高く、出入激しい、匂い絞まるも、小沸つき、足・島刃入り、細かな砂流しかかり、刃縁明るく冴える。
【鋩子】 直僅かに湾れ心、先小丸。