06-246紋徳乗光守(花押)小柄 金無垢

06-246
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日本美術刀剣保存協会「特別保存刀装具」鑑定書付
銘:紋徳乗光守(花押) 時代: 重量:50g
長さ:96mm 幅:14.4mm 厚さ:7.1mm

徳乗は後藤宗家十七代の五代目であり、後藤細工所の基礎を固めた功績から、名人の位に評される。
先代光乗の嫡男として天文十九年(1550)生まれ、幼少期は九州にて過ごすが、
元亀二年(1571)に上京し家職を再興した。
天正十年(1582、本能寺の変と同年)に豊臣家から判金改め、分銅役を引受け、天正十四年(1586)秀吉公の命により大判鋳造。
文禄三年(1590)徳乗四五歳の時剃髪して徳乗と名乗った。徳の字は豊臣秀吉から拝命したとされる。
徳乗は後半、法眼に叙され、寛永八年(1631)八十二歳で没する。

豊臣家の財務を担当する重要な職務を担った一方、日本絵画の最大派閥である狩野家や本阿弥家とも縁戚関係にあり、当時の代表的な民間文化人として活躍した人物とされる。
家業である彫金業においては、美濃彫り一派や白銀工などを統合管理しながら、新興勢力である埋忠明寿家と拮抗。激動する社会情勢を良く洞察しながら、後藤細工所の基礎を固めた。
また、俗説では豊臣家の五三桐は徳乗の考案によるものと伝えられ、徳乗桐と呼ばれている。
以降、後藤一族により大判等にこの桐の極印が打たれ、後藤(花押)と表面に墨書されることとなり、質・量・形も一定化されている。

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