時代:江戸 | 銘:後藤光照 | |
長さ:22.0cm | 幅:13.2mm | 厚さ:5.4mm |
後藤光照は後藤本家十一代、通乗光寿の別名とされ、通乗は九代分家仙乗の三男で本家七代顕乗の孫にあたる。
初銘を光雄、俗名を源之丞といい、光照、光尾とも名乗った。
後に二十一歳で本家十代廉乗の養子となり、本家十一代を相続した。
二十一歳で本家の養子に選ばれた人物だけに技量も優れていたであろうが、時代の流れを上手に受け止め、
これまでの伝統を打ち破り、写生風を加味した作品を多く造るようになったとされる。
本作は、赤銅地に細かな魚々子を敷き、川魚を高彫で表される。鱗や葉脈などは細かな毛彫で表現され、作者の技量の高さが伺える。